整地のやりかた
最後まで碁を打って「いざ計算!」というときに必要になるのが、整地の作業。そのためには、それぞれ相手の陣地をきれいに整理整頓して、いったい何目の地になったのか、パッと見てすぐにわかるように作らなければなりません。
このコーナーでは、本物の碁盤と碁石で碁を打ったとき、実際にどのように整地をしていくのかを説明します。なお、下の説明はあくまで一例で、実際には整地のやりかたは十人十色。誰が整地しても、必ず下図のようになるわけではありませんので念のため。
左図は、プロの打ち碁を題材にしました。黒白双方がダメをつめあい、あとは整地して計算するのみ、という状態になっています。アゲハマは、白12子、黒12子とまったくの同数です。
整地をするときには、お互いに相手の陣地を整地していきます。
まずは左図の状態で、それぞれの死石を取り上げ、相手の陣地に埋めていきます。白の死石◎は計9子、黒の死石■は計3子あります。
それぞれの死石を取り上げると、左図のようになります。
次に、アゲハマと死石をそれぞれの陣地に埋めていきます。
石を埋めるときには、とりあえず大きな陣地はそのままにして、最初は10目よりも小さな陣地から埋めていくといいでしょう。
アゲハマと死石をどんどん埋めて、左図のようになりました。
さて、ここから計算をしやすくするために、さらに陣地を変形して整えていきます。このときのコツは、10目、15目、20目というように、数えやすい陣地の大きさにしていくことです。
整地が終了しました。
ご覧のように陣地の多くは10目単位で区切っています。ただし、左上の黒地が9目、右下の白地は20目。また、右辺には1目だけの白地もあります。
黒地 10+10+10+9=39目
白地 10+10+20+1=41目
以上のように、上手に整地をすると、地の計算が簡単にできるようになります。
整地のコツ
整地をするときには、下図のように数えやすい陣地に変形するのがコツです。
2×5 =10目
3×4-2=10目
3×5 =15目
3×7-1=20目
4×4-1=15目
4×5 =20目
最終更新日:2000.07.20