日 本
棋 院
囲碁規約附属
囲碁作法に関する特別規定
1949(昭和24)年10月2日制定


前文 囲碁は、その歴史が古く、伝統に富み、且つ、室内に正座して、知能を争う技として、特に品位を重んじ、礼儀を尊び、対局上の作法を最も尊重してきたものである。そして、時代に応じ、又、対局そのものの性質等によって、その礼儀作法においても相当の相違変遷を示している。
 以下規定するところは、日本棋院大手合その他公式又はこれに準ずる対局、専門棋士間の対局等において、対局者及びそれ以外の者の守るべき作法としてこれを定めたものである。
 前記以外の対局における作法についても、この規定によることを切に勧奨する。

着席 第1条
 対局は、碁盤から約5寸(約15センチメートル)の間隔をおいて着席し正座する。
2 対局室の構造及び碁盤の配置上、着席の個所に上座、下座が明らかな場合においては、別段の定める場合を除いて、段級位の上位者(又は技倆優位なる者)が上座に着席し、互先の対局者においては、白番の者が上座に着席する。但し、公式競技でない対局においては、社会通念により上座着席を定めることを妨げない。
3 対局に立会人を置く場合は、立会人は、盤面の左右いずれかに碁盤から約2尺(約60センチメートル)の間隔をおいて、着席正座する。
4 対局に記録係を置く場合は、記録係は、碁盤から2尺以上(約60センチメートル)の間隔をおいて、下座側の適当の個所に着席正座する。

碁盤及び
碁器の取扱
第2条
 対局開始前下座着席者は、布で盤面をぬぐい、碁器は、対局者双方に取りやすいところに盤上に配置する。
┌−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−┐
|                         |
|         立会人    □記録係     |
|          □              |
|上       ┌−−−−−−┐        下|
|        |      |         |
|    対局者□| 碁  器 |□対局者     |
|        |      |         |
|座       | ○  ○ |        座|
|        |      |         |
|        └−−−−−−┘         |
|                         |
|                         |
└−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−┘
2 対局者は、碁器をとって各自のひざのお前におき、そのふたは、各自の右のすみにおく。
3 手合割互先の場合においては、まず規約第14条第2項によって、「握り」により先着者を決定した上で、白番対局者が上座に、又黒番対局者が下座に着席し、第1項の作法を行なう。
4 手合割が互先でない者が、競技方法の定によって、互先による対局をする場合においては、段級の上位者が石を握り、下位者が選択を述べて先着者を決定した上、第1項の作法を行なう。但し、上位者は、第1条第2項により黒番となっても、上座に着席するものとする。

洋式設備
による対局
第3条
 いずその他洋式、中国式又はこれに類する設備のある対局室における対局においては、第1条の着席の個所及び着座の方法並びに前条第2項の碁器の配置個所等は、前2条の趣旨にそって適当に定めることができる。

対局開始
及び対局中
第4条
 対局者は、相互に一礼した上対局を開始する。(立会人がある場合は、立会人に対しても同様にする)
2 対局者は、対局中、正座の姿勢を保ち、対局上必要な言辞以外は沈黙を守り、特に相手方の思考を乱したり、又は不快な念を与えたりする言動を慎しまなければならない。
3 対局者が一時退席する必要が生じたときは、相手方にその旨を告げ、一礼をした上で退席する。復席の場合も同様とする。
4 対局者は、考案がまとまり、着手しようとするまでは、自己の碁器にある碁石に手を触れてはならない。
5 対局者は、対局中において自己の碁器内に「ハマ」以外の相手方の石が混入していることを認めたときは、直ちにその石を相手方に交付しなければならない。この石を「出石」(でいし)という。
6 対局は、一旦着手した自己の石を、再び他の点へ置き換えること(俗に「待った」という)をしてはならない。

終局 第5条
 終局して勝負決定(中押の場合を含む)したときは、対局者は、盤上の自己の石を静粛に碁器に収め、下座着席者は、布で盤面をぬぐい、碁器を対局開始前の位置においたのち、相互に一礼する。(立会人がある場合は、立会人に対しても同様にする)

棋譜の作成 第6条
 記録係を付してない対局であって、棋譜を作る必要のある場合には、勝者となった対局者がこれを作り、又、持碁のときは、手合割互先又は先相先の場合には白番対局者、その他の手合割の場合には下手対局者がこれを作る。

対局者
以外の者
の作法
第7条
 立会人、記録係、報道員その他の観覧者等対局者以外の者は、所定の個所又は対局の妨げとならない場所に静粛に正座し、且つ、対局者の思考に影響を及ぼすような言動をしてはならない。
2 対局者以外の者は、既にされた着手を批評し、又は今後の着手点等について対局者のいずれに対しても助言し、又はこれに影響を与える恐れのある言辞若しくは動作をしてはならない。
3 連碁の場合においては、着手順位にある対局者以外の対局者は、この条にいう対局者以外の者とみなす。
4 相談碁において着手順位にない対局者が見方の着手順位の対局者にその着手に関し発言をすることについては、この条の規定は適用されない。
5 公開又ラジオ放送等による対局であって、対局中説明を付す方法をとる場合においては、解説者の解説については、この条の規定は適用されない。但し、解説者は、第1項及び第2項の趣旨を尊重しなければならない。

立会人の
注意
第8条
 立会人は、終始作法の励行について留意し、必要があると認めた場合は、対局者及び対局者以外の者に適当な注意を与えなければならない。

作法違反
に対する
措置
第9条
 この規定に準拠して行なうものと定められた対局における作法違反に対する措置は、次の通りとする。
1 第4条第2項及び第6項に違反した事実が顕著な場合であって、立会人が注意を促しても、これに従わず、且つ、違反者の相手である対局者からの申出があったときは、立会人は、対局の中止を宣し違反者の負とする。
2 前項の場合において、立会人のないときは、違反者の相手方である対局者は、その違反者に対し注意を促しても、これに従わないときは、その対局を中止して、日本棋院作法委員会又は同委員会の指名した者に対して、その事実を具申し、その判定を求めることができる。
3 対局者以外の者が第7条第1項及び第2項に違反した事実が顕著であると認めた場合において、立会人のあるときは、立会人、又立会人のないときは、対局者は、違反者に対して注意を促がし、これに従わないときは、退席を求めることができる。

作法委員会 第10条
 日本棋院内に作法委員会を置き、その特別規定により囲碁作法に関する事項を司どる。作法委員会の組織及び職務は、日本棋院が定める。
2 前項の作法委員会は、必要に応じその職務の一部を適当と認める者に委任することができる。

  附 則
 この規定は、昭和24年(1949年)10月2日から施行する。

判例 日本棋院判例
  劫の問題及び取らず3目
(1) 隅のマガリ四目は他の部分に関係せず単独に「死」とする。
(2) 取らず3目の形は、そのまま終局すれば白地を三目と計算する。(参考図参照)但し黒石が1目フエル毎に白地は二目ずつフエル計算となる。
(3) 三劫及び四劫並びに五劫以上が同時に局面に生じ或は循環劫、長生等の奇形が生じたる場合双方譲らず同形反覆を繰り返す時は無勝負となる。
(4) 万年劫は双方劫にしかけざる時は「セキ」にし得る方が取ってつぎセキとする。
  終局の手入れの問題
 劫の形が一手劫となっていて直ちに手段が生ずる場合は手入れを要するものとす。
註 ヨセ劫で手段となるものは手入れを要せず。

付図 (付図)

第1図 劫の種々の形の図

(1)両劫セキ
の図
├┼┼┼┼┼┼┼
●●●┼┼┼┼┼
○○●●●●┼┼
├○○○○●┼┼
○●○┼○●┼┼
●●●○○●┼┼
└●┴●○●┴┴

(2)両劫
黒死の図
┼┼┼┼┼┼┼┤
┼┼┼┼┼┼┼┤
┼┼┼┼┼┼○○
┼┼┼┼┼○○┤
┼┼┼┼○○●○
┼┼┼○○●┼●
┴┴┴○●┴●┘

(3)両劫
黒勝の図
├┼┼┼┼┼┼┼
├┼┼┼┼┼┼┼
○○○○○┼┼┼
●●●●○┼┼┼
├●┼●○┼┼┼
●○●●○┼┼┼
○┴○●○┴┴┴

第二図(I)
循環劫の図
┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼○○○○○○○○○
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼○●●●●●●●●
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼○●○○●┼┼●┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼●○┼┼○●●○○
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼●○○○○○○○●
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●●●●●●●●
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
○○○○○○○○○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
●●●●●●●●○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
○●○○●┼┼●○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├○┼┼○●●○●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
○○○○○○○○●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
●●●●●●●●●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘

(II)三劫の図
┬┬┬┬┬┬┬┬┐
┼┼┼┼┼┼┼┼┤
┼┼○○○○○○○
┼┼○●●●●●●
┼┼○●┼●○●○
┼┼●○●○┼○┤
┼┼●○○○○○○
┼┼●●●●●●●
┼┼┼┼┼┼┼┼┤
┼┼┼┼┼┼┼┼┤

(III)
だめあき
三劫の図
├┼┼┼┼┼┼┼┼
├┼┼┼┼┼┼┼┼
●●●●●●●┼┼
○○○○○○●┼┼
├○┼○●○●┼┼
○●○●┼●○┼┼
●●●●●●○┼┼
├○○○○○○┼┼
○○┼┼┼┼┼┼┼
└┴┴┴┴┴┴┴┴

(IV)
目あり目なし
三劫の図
├┼┼┼┼┼┼┼┼
├┼┼┼┼┼┼┼┼
├●●●●●┼┼┼
●●○○○●●┼┼
○○○┼○○●┼┼
├○●○●○●●┼
○●●●●○○●┼
●●┴●┴●○●┴

第三図
長生の図
┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬●┬┬●┬○┐
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○○●●○○○●
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○●●●●┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○○○○○┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
●○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├●○○○○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├●●●●○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
●○○○●●○○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
└○┴●┴┴●┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘

第四図(I)
だめ及び
手入れの図
┌●●○┬┬┬○○●┬┬┬┬┬┬●ab
├●○○┼┼┼○●●┼┼┼┼┼●┼●○
├●●○┼○┼○○●●●┼┼┼●┼●○
├●○○┼┼┼○●●●●●●●●●○○  終局の図
├●○┼┼┼┼○c●○●●●○○g○┤   黒取石4個
├┼●○●┼┼┼○●○●○○●○○○○   白取石2個
├┼●○┼┼○●○●○○┼┼┼○○●●   a−h ダメ
├┼●○┼┼┼○┼○○┼●┼○●●●┤   A−C 手入れ
├┼●●○┼┼○○●○┼┼┼○●○┼┤
├┼●○○○○○d●○○┼○○●┼┼┤
├┼●○●●●○●●●○●○●┼●┼┤
├┼┼●┼┼●●A●●○○●●┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼○●○○●○●●┼┼┤
├┼┼┼●●┼●●○○●●○●○●●┤
├●●●○●●○●●●●●○●○○●┤
├○●○○e○○○f○○○○○┼○●┤
├●○┼○○┼┼┼○┼┼┼┼┼○○●B
├●○○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼C○●
●●●○┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴○h

(II)ダメと
手入れの図
┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬●○┬┬┬┬┬┐
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●○┼┼┼┼┼┤  aとbはダメであるが
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●○○○A○○○  黒に両方着手させるわ
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●●a○b●●  けには行かない。どち
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●●●●┤  らか一方さえ白が打て
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤  ばAの点へ手入れの必
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤  要はない。
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤

取らず三目
の図
(参考図)
┌●●○○┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬○●●┐
○●●●○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○●●○
●○○○○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○○○●
●●●┼┼ ┼┼┼┼┼┼┼┼ ┼┼┼●  第一図に於いて
├┼┼┼ 第 ┼┼┼┼┼┼ 第 ┼┼┤  は白地三目
├┼┼┼ 二 ┼┼┼┼┼┼ 一 ┼┼┤
├┼┼┼ 図 ┼┼┼┼┼┼ 図 ┼┼┤  第二図及び第三
├┼┼┼┼ ┼┼┼┼┼┼┼┼ ┼┼┼┤  図に於いては白
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤  地五目と計算す
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤  る。
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼ ┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼ 第 ┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
●●●┼┼ 三 ┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
●○○○┼ 図 ┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
○●●○○┼ ┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
└●●●○┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘

隅の曲四目
の図
○○┬●○┬┬┬┬┬┬┬┬┬○●┬○┐
○●●●○┼┼┼┼┼┼┼┼┼○●●●○
├●○○○┼┼┼┼┼┼┼┼┼○○○●┤
●●○┼ ┼┼┼┼┼┼┼┼┼ ┼○●●
○○○ 第 ┼┼┼┼┼┼┼ 第 ┼┼┤
├┼┼ 三 ┼┼┼┼┼┼┼ 一 ┼┼┤  第一図ないし第三図は
├┼┼ 図 ┼┼┼┼┼┼┼ 図 ┼┼┤  共に隅の曲四目として
├┼┼┼ ┼┼┼┼┼┼┼┼┼ ┼┼┼┤  黒死である
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼ ┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼ 第 ┼┼○○○
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼ 二 ┼┼○●●
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼ 図 ┼┼○●┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼ ┼┼○○●○
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○●●○
└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴○●┴○

手入れの図
┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬○●┬●●○┐
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○●●●a●○
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○○○●●○┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○○○○┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼ ┼┼┼┼┼┤  第一図に於いては
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼ 第 ┼┼┼┼┤  白aへ劫トリ及び
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼ 一 ┼┼┼┼┤  ツギ或は打揚げを
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼ 図 ┼┼┼┼┤  要す。
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼ ┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼ ┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤  第二図は白aへ
├┼○┼┼┼┼ 第 ┼┼┼┼┼┼┼┼┤  手入れを要す。
├┼○┼●┼┼ 二 ┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼○┼●○┼ 図 ┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼○●●○┼┼ ┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
○○○●○○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
└a●○┴○┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘

万年劫の図
a●○┬●○┬┬┬┬┬┬┬┬┬○●●a
●○○○●○┼┼┼┼┼┼┼┼┼○●○●  第一図、第二図共に双方
●●●┼●○┼┼┼┼┼┼┼┼┼○●○○  終局に至る迄劫をしかけ
○○●●●○┼ ┼┼┼┼┼ ┼○●┼┤  ぬ場合は終局の際白はa
├○○○○○ 第 ┼┼┼ 第 ○●●●  へトリ更に劫をツギセキ
├┼┼┼┼┼ 一 ┼┼┼ 二 ○○○○  とする。
├┼┼┼┼┼ 図 ┼┼┼ 図 ┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼ ┼┼┼┼┼ ┼┼┼┼┤

死活問題の図
┌●○●┬┬┬┬┬┬┬┬┬●○┬┬●a
●○○●┼┼┼┼┼┼┼ ┼●○○○○●
├○●●┼┼┼┼┼┼ 第 ●●●●○○  第一図 白aへ一手手入。
├○●┼┼┼┼┼┼┼ 一 ┼┼┼●●●
├○●┼ ┼┼┼┼┼ 図 ┼┼┼┼┼┤  第二図 白手入を要せず。
○○● 第 ┼┼┼┼┼ ┼┼┼┼┼┼┤
●●● 二 ┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤  第三図 白aへ手入を要
├┼┼ 図 ┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤      す。
├┼┼┼ ┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤  第四図は稀に見る奇形で
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼ ┼┼┼●●●  あるが、黒は何れか白の
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼ 第 ┼┼●○○  一方の石をトリ他方の白
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼ 四 ┼┼●○●  を活かして終局するもの
├┼┼┼┼ ┼┼┼┼┼ 図 ┼┼●○●  とす。
○○○○ 第 ┼┼┼┼┼ ┼┼┼●○●
●●●○ 三 ┼┼┼┼┼┼┼┼┼●○┤
●┼●○ 図 ┼┼┼●●●●●●●○┤
├●○○┼ ┼┼┼┼●○○○○○○●●
●○a○┴┴┴┴┴┴●○●●●┴┴●┘



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