碁に夢中!

基本的なルール(その2)

シチョウで取ろう!

基本ルールのつづきだよ

 ■シチョウで取ろう!


こんどはちょっとカッコいいテクニックを教えちゃおう!
左の図で、黒が白石2個をアタリにしたいとき、キミだったらどこに打つ?
黒aかな? それとも黒b? 次を読むまえに、ちょっと考えてみて……。


もし黒が1と打ってアタリにすると、きっと白は2に逃げるよね。これ、さっき習ったばかりだけど、どうも白に逃げられちゃった感じだよね。じゃ、黒は1じゃなくて、2のほうに打ってアタリにしてみたらどうかな?


黒がこっちの1に打っても、きっと白は2と逃げるよね。さてと、次に黒はどうする?


よし、じゃあ黒3と打ってみよう。そうすると、またアタリになってるね。白は取られたくないから、当然4と逃げるよね。じゃ、次の黒の手は? ……もうわかっちゃったかな?


そう、白が4と逃げても黒5でまたアタリ。それで白が6と逃げても、またまた黒7でアタリ。次に白8と逃げても、黒9でまたアタリ……。これ、ずーっと端っこまで白が逃げても、黒に取られちゃう。なんだか階段みたいだね。こういう石の取り方を「シチョウ」っていうんだ。面白いでしょ。ぜひ覚えておこうよ!

打てないところとは?

 ■打てないところとは?

囲碁というゲームでは、石はどこに打ってもいいんだけど、ルールで打ってはいけないところがあるんだ。自分が石を打ったとき、「相手の石にまわりをすべて取り囲まれてしまうところ」には打てないんだ。たとえば左のa。ここに黒は打つことはできない。だって黒が打った瞬間、白に取られちゃうからね。でも、白ならaに打ってもルール違反にはならないんだよ。

だけど左のような場合、黒はaに打つことができるんだ。だって黒がaに打つと、こんどは白石を取ることができるでしょ?(左側は白石4個を取ることができるし、右側は白石3個を取ることができる)
つまり、次の手で相手の石を取ることができる場合は、aに打ってもいいってわけ。わかるかな?

コウって何だ?

 ■コウって何だ?


さあ、いよいよ基本ルールの最後だよ。

左の図をよ~く見てほしい。いま、黒石3個が白aの石をアタリにしているところ。次に黒はbと打てば、白石1個を取ることができるね。じゃ、取ってみよう。

黒がbと取ると、こうなるね。でも、よ~く見ると、こんどは黒bの石がアタリの状態になってる。てことは、次に白にaと打たれると、黒bの石は取られちゃうね。そうすると、上の図に戻っちゃう。てことは……? あれ? 黒が取ると白が取り返して、また黒が取ると、またまた白が取ってきて、いつまでたっても終らなくなっちゃうね。だから、黒がbと白を取ったとき、その次に白はすぐに取り返すことができないルールになっているんだ。白が黒bの石を取るためには、いったんどこか別のところに打ってからでないと、取り返すことができないってこと。このかたちを「コウ」というんだ。このコウ、実戦でよくできるから、しっかり覚えておいてね。

とまあ、以上で基本ルールの説明はおしまい。ちゃんと覚えていれば、もうすぐにでも囲碁を打つことができるはずだよ。でも、そのまえに、おさらいの意味もこめて「インタラクティブ囲碁入門」のホームページを見てもらいたいんだ。クイズみたいな感じで、碁盤に石を打ちながら自然にルールを覚えていけるようになっているから、ぜひ挑戦してみてくださいね。それが終ったら、またこのホームページに戻ってきて、9路盤の打ち方囲碁クイズで遊んでみて。そうすれば、キミはもうリッパな碁打ちになってると思うよ。

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最終更新日:1999.6.10